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およそ学問的とは言い難い、井戸端会議のおしゃべりレベルの講義が人気の王子先生の愛弟子、青年清君と、古希を迎えた老人、私のコンビが、二人でゼミのテーマをまとめようとします。
先生の話題は漱石や荷風の小説談義から、古代史、邪馬台国など歴史の謎解きを絡めた話など、とりとめの無い知識のごった煮で、特に小説の話は、中高生が作家を好きだ嫌いだのと騒ぐレベルと大差ない
。ただし、私が興味を持っている古代史に関してだけは、玉石混交だが、時に深く考えさせられることもあります。
レポート提出だけは厳しく要求されるが、そのテーマをまとめようとすると、マイナーでマニアックな東京散歩をしているような感じになる。今回は清君と二人、吉祥寺の井の頭池からスタートして善福寺池、三宝寺池を巡り、石神井川沿いに、上野、芝までテーマの取材を兼ねた東京散歩の道中記です。
三宝寺池のおでん屋で、清君から日本古代史、特に邪馬台国に関する王子先生説を延々と解説され、大いに魅了されてしまう。途中から参加した、三宝寺池の照姫伝説に嵌っている彼の妹も交えた旅は、ゼミテーマの取材という目的からだんだん外れていってしまう。
私は、半ば暇つぶしにゼミに出席しているだけなのだが、道案内の清君に引きずられて、知らず知らず先生に染まっていき、いつの間にか、精霊がうしはける太陽の都へと迷い込んでしまいます。
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